急変はインシデントレポート?
極論だと思いますが、皆様はどう考えますか?
『ADL自立した患者が靴紐を結ぼうとしてしゃがんでバランスを崩して転んだ事例』を予防する為の話し合いをするのと
急変した患者にもう少し早期から介入できなかったかを考える話し合いをするのでは
どちらが建設的なのか?
というか、せめて話し合いをするなら
我々が介入する事で改善できる割合の高い事例に時間を割きたいところであり、
最終的な対応策が「よく確認する」で済まされることのない話し合いがしたいです。
それと、
“誰がそのインシデントをしたか”
ではなくて、
“何故そのインシデントが起きたか”
を話し合わなければならないという事を周知される努力が今以上にしてもらいたい所です。
そうでないと、
忙しい中でインシデントカンファをやらなければならないというストレスを、インシデントを起こした人を吊し上げることで発散する
という最低な悪循環が消滅しません。
これらはどちらにしても負の感情しか生まれないので誰も得しません。
吊し上げてる側の人は別かもしれませんが……。
さて、急変をインシデントにというのは割と歓迎されない内容だと思います。
私だってちゃんと意味のある振り返りが行われないのであれば嫌ですが
急変対応後の振り返りをするという文化が根付く事が無ければ、
対応能力が個々の努力に依存し続ける事になるので次につながらないまま停滞します。
振り返りをしても答えが出ない事が多いかもしれませんが、
それは今行われているインシデントカンファでも同じでしょう。
振り返りをする文化が根づきさえすれば、
今後の看護師の意識や教育に繋がるのではないでしょうか?
まぁ、極論ですよね。
しかし、自分の対応が一体どうだったのかを評価することのないまま
また次の機会に急変対応をする事になる看護師を見ているとなんだかなぁと感じてしまいます。
それを改善する為の一案として『急変をインシデントに』という考えもありかなと思っていますが……
皆さんはどうお考えですか?(2回目)