悪寒戦慄
皆様、発熱した患者には何を確認していますか?
一通りのバイタルサイン?
良いですね。患者評価をするための基本の情報をしっかり得る事は重要です。
その場合は勿論、呼吸回数も測定してますよね?(笑)
他に確認する事は?
自覚症状の有無?
良いですね。自覚症状からどの臓器に感染がありそうか予測が可能かもしれません。
ただ、あくまでも診断するのは医師ですから、感染臓器を探そうと固執して介入が遅れないようにしましょう。
あとは……
……
……
他にも確認する事は色々挙げられるかもしれませんが、
私は悪寒戦慄の有無を必ず確認するようにしています。
悪寒戦慄は発熱患者の重要な所見の一つです。
悪寒戦慄に関してはこんな論文があります。
『The degree of chills for risk of bacteremia in acute febrile illness.』
The degree of chills for risk of bacteremia in acute febrile illness. - PubMed - NCBI
毛布をかぶっても震えが止まらないという悪寒戦慄がある患者は、ただ寒気があるという患者と比較して12倍、菌血症のリスクがあるとのことです。
こういう論文があるように、悪寒戦慄の有無で患者の菌血症が予測出来たりします。
こちらの論文は、みんな大好きマクギーP.114にも勿論載っています(笑)
(私が持ってるのは第三版)
私のブログなどとは比べものにならない説得力ですよね。
なので、発熱患者の悪寒戦慄の有無を確認するのは患者評価に役立つのではないかと考えています。
皆様も良ければご自身の患者評価に取り入れてみてください。