呼吸回数を測定してどうする?
君は呼吸回数を測定する事が重症患者を見つける評価に繋がると主張しているが、
呼吸回数を測定することで重症だと騒ぐ事と血圧を測定して重症だと判断する事になんの差がある?
同じバイタルサインなのに……
……みたいな意見をたまに頂きます。
前提とする事が伝わってないのかもしれませんが、バイタルサインは重要です。
なので、血圧も勿論重要です。
体に入ってきた酸素が全身に回るためには循環が保たれていないと各臓器に酸素が行き渡りません。
そして、呼吸回数のみで患者の重症度を評価しろと言っているわけでもありません。
(まぁ呼吸回数が30回以上とかであれば話は別ですが)
ただ、血圧低下で重症度を評価するのは遅いです。
多くの場合は、それ以前に介入するタイミングはあったと考えます。
この介入を早期にする為に、状態悪化に向かう時、血圧より早期に変化が見られる呼吸回数を患者評価に組み込もうと主張しているのです。
血圧低下という段階になると身体は様々な代償機能を使っても血圧が維持出来なくなってしまった状態を意味します。
下がった結果、上がった結果、そのバイタルサインがそれぞれ何を指し示しているのか、
それを踏まえて患者評価をする努力をするべきです。
(こちらも参照してみてね)
呼吸回数だけで患者評価してどうするの?
と仰る方ほど体温や血圧だけで患者評価していたりします。
むしろ、そういった方の患者評価の思考の道筋を教えて頂きたいです。
もし、そちらの方が簡単で的確、そして患者の安全が守れるのなら喜んでそちらを採用します。