敗血症と私
SSC(surviving sepsis campaign)は最初は主にICUと救急で開始されたもので、このプログラムが介入した後のデータを集めると効果的であったとされた。その為、今後はICU、救急以外にも介入していけばさらなる効果が期待できるのではという事で、ガイドラインを使った介入が他の病棟でも行われるようにしていく努力を進めている。特に敗血症の早期察知と治療に関連する情報を広めることが目的となります。
SSCウェブサイトは敗血症診療に効果的なツールを提供するから活用してね。
序文はこんな感じな気がしますが、私が看護師になりたての頃は当然敗血症なんて知識を私は持っていませんでした。
最初に血液内科に配属されたことやプリセプターが無類の微生物マニアだったことで、周りの看護師よりももしかしたら感染症に対する意識は強かったかもしれませんが、
普通の一般的な看護師でした(今もですが)
敗血症に興味を持ち出したのは、血液内科の医師達が日頃の診療で
「ゼプった、ゼプった」
という謎の言葉を繰り返しているせいでした。
まぁ「タキった」(頻脈)と同じような単語の略し方をしてるんだろうなとは思いましたが
Sepsisという言葉自体知らなかったので意味はわかりませんでした。
一応調べていくとその頃はまだ敗血症の定義が今程簡潔ではなかったので混乱した覚えがあります。
(旧定義と新定義はこれがわかりやすいかもしれません)
『敗血症セミナーin名古屋2017』
http://xn--ucvv97al2n.com/assets/haikestushou_1.pdf
調べれば調べるほどよく分からなくなっていくもので、周りの先輩看護師に聞いてもよくわかりませんでした。
「先生に聞いてよ」とよく先輩看護師に言われたものですが、その頃は若手看護師のくせに敗血症に興味を持っていると知られるのが恥ずかしくて、なんとなく聞くことができませんでした。
ただ、SIRSという概念は知ることが出来たので、自分の受け持ち患者の情報を片っ端から当てはめてみたりしました。
結果……
何このツール?みんな陽性に当てはまってんだけどみんな全身炎症起きてんのヤバくね?
のように、患者が軒並みSIRS陽性になった為、この結果の解釈にまた苦しむ事になります(笑)
しかも、誰も周りの医療者はSIRSなんて言葉は使用していません。
それでも、こうした概念があるには何か意味があるのだろうとの事で一応使用し続けます。
この辺から、私のオーバートリアージ(実際よりも患者を重症と判断する)が始まってきます(笑)
まぁ使い始めは本当にSIRS陽性患者をみんなピックアップしてましたが、
その内、見た目の重症感なども反映させる事を覚えました。
この辺からSIRS以外のツールを活用した患者評価を
自分なりに確立させようと考えるようになってきたんだと思います。
SSC(surviving sepsis campaign)