Dream-Nursing

世の中の看護師さんに発信したい、自分で学んだ文献などを記載する備忘録。看護師さん〇〇しようぜ!

看護って……?

看護とは何か……を考えると夜も眠れなくなります(笑)


ナイチンゲールさんは疫学と統計と衛生を駆使して圧倒的な結果を出したという逸話があり、


それを看護師の発祥とみなすのであれば、何故に疫学と統計がこれ程までに看護の分野から離れてしまったのか……。(もし疫学と統計を駆使して看護師として業務をしている方、すみません。)


むしろ、細分化されて疫学と統計はそれぞれ独立して扱われるようになったから看護からかけ離れてしまったのか?


まぁ、『統計?難しくない?わかんねーわかんねー。そんなん知らんでも仕事できるよ』というように感じている看護学生、看護師がいるのは事実です。(私もそのうちの一人でした)


確かに多数の看護師からすれば、統計なんて知らなくても病棟業務は出来るのでいらないと感じられてしまうのかもしれません。


もし、広範囲に自分達の価値を理解してもらうには統計学は必要になってくるんですが……。


まぁ、統計に対して何か発言できるほど私は統計学の知識がないのでここまでにしておきます。


では、それ以外では看護とは何か?


保助看法には看護師は『療養上の世話、診察の補助を行うことを業とする者』と記載されております。


日常生活援助は『患者に自分の病気をふまえて今後の日常生活を送る方法を考えてもらう手伝い』


診察の補助は『医師が患者の診察に集中出来るように外回りの仕事をする』


単純に考えるとこうなるんじゃないかと私は考えますが、


ここには、解釈によって色々な考えが出てくる余地があると思います。

 

特に“看護師と医学的知識”なんてよく話題になったりしませんか?


『医療的な内容の記載が無いので看護師は医学的な知識は要らない』


と述べる人もいるでしょうし(いわゆるミニドクター批判)


『患者が自分の疾患に対する知識を持たないと日常生活を考える上で問題だから、医学的知識がない人に理解しやすい説明をする必要がある。だから、医学的知識を持った上での教育が出来ないと』


と考える人もいるでしょう。


『医療処置を介助する上で処置の知識が無いと上手くいかないだろうから、医学的な知識が必要』


という方もいれば、


『医師の指示に従えば良いんだから、医学的な知識よりもどのようにその業務をこなすかを覚えることが必要』


という方もいるかもしれません。


このように解釈は人それぞれになってしまうので、根本的な考え方が異なったまま議論をしようとしても難しいでしょう。


ちなみに保助看法の一番最初、第一章の第一条には


『この法律は、保健師助産師及び看護師の資質を向上し、もつて医療及び公衆衛生の普及向上を図ることを目的とする。』


と、記載があります。


これを踏まえて皆さんは看護とは何かをどう考えますか?


(あ、『公衆衛生の普及』って記載があるからやっぱり疫学と統計必要なんじゃない?(笑))