敗血症プチ勉強会②
さてさて、前回はqSOFAについて書きましたが、
皆様、ついてこられていますか?
3項目だけなんで暗記しちゃってください。
そして、書き忘れていて大変申し訳ないのですが
qSOFAは、一般病棟で早期に敗血症を認識するために作られたものです。
なので、ICUではqSOFAではなくSOFAスコアが使用されます。
SOFAスコアはqSOFAと違って、より詳しく臓器障害の有無がないかを評価していきます。
SOFAスコアは6項目で構成されています。
P/F(呼吸)
血小板数(凝固能)
ビリルビン値(肝臓)
低血圧(心血管系)
GCS(中枢神経系)
クレアチニンあるいは尿量(腎臓)
重要臓器の指標ばかりですね。
この6項目は、それぞれ0〜4点に分かれており、6項目合計で2点以上増加していれば敗血症の確定診断となります。
つまり、流れとしては
感染症を疑う
→qSOFAで2点以上で敗血症を疑ったら
→次に臓器障害の有無を評価するためにSOFAスコアを評価(ここでICUに紹介するか、集中治療管理の準備)
→SOFAスコアで2点以上増加の増加があれば敗血症の確定診断
となります。
細かい数値は記載しないので、ガイドラインもちゃんと読んでね(笑)
日本版敗血症ガイドライン2016
http://www.jaam.jp/html/info/2016/pdf/J-SSCG2016_ver2.pdf
なので、一般病棟の方もSOFAスコアを把握しといて損はありません。
ただ、一般病棟の方はqSOFAスコアが2点以上になったら重症管理が必要になる可能性がある事を予測して、
集中治療モードに自分を切り替えて下さい。
具体的にはモニター、部屋移動、ルート確保、採血、血液ガス、血液培養、尿カテ、抗生剤、酸素などなど
これらを考えながら動きます。
ただ、早期治療に向けて動くには確定診断、さらに言えば敗血症じゃね?と疑える事が重要です。
なのでqSOFAスコア、SOFAスコアを使用して
一般病棟はqSOFAスコアで迅速に
ICUではSOFAスコアで正確に
をモットーに動きましょう(゚∀゚)
看護師さんの観察力の見せ所ですよ?