呼吸回数を測定するよりも患者にとって重要なこと……
今回紹介する文献は論文ではありませんが気になったものです。(以前も紹介しましたが)
この文献にあるように、よく業務が忙しくてなかなか呼吸回数は測れないという看護師は多いです。(少なくとも私の周りでは)
私としては1分間くらい患者の所にいて呼吸回数測るなんて、そんなに手間ではないんですがみなさんはどう思いますか。(正確に言うと毎回1分間測っているわけではありませんが)
敗血症ガイドラインのqSOFAに呼吸回数の項目があったり、過去にはSIRSにも呼吸回数の項目がありました。
他にも呼吸回数の変化が患者の急変予測に役立つという文献はいくつかあります。
あなたも明日から呼吸回数を測ってみてはいかがでしょう?
参考文献
Australas Emerg Nurs J. 2017 Feb;20(1):45-47. doi: 10.1016/j.aenj.2016.12.003. Epub 2017 Jan 7.
Accurate respiratory rates count: So should you!
Flenady , Dwyer T, Applegarth
https://www.ausemergcare.com/article/S1574-6267(16)30060-X/fulltext
Abstract
呼吸回数が正確に記録されていないことはよく見受けられます。看護師は、呼吸回数が重要な生理学的に重要であることを理解してはいますが記録することは少ないです。
最近までなぜこんな状況が継続するのかは知られていませんでした。 しかし、今では多くの看護師が呼吸回数を測定する以外の業務が患者の予後をよくすると認識していることがわかりました。
このディスカッションでは呼吸回数を測定することは推測するよりも重要であることが強調されています。