Dream-Nursing

世の中の看護師さんに発信したい、自分で学んだ文献などを記載する備忘録。看護師さん〇〇しようぜ!

バイタル評価 呼吸④

私自身は、PEARSは小児のためのものだから関係ないなという思考にはなりませんでした。


むしろ、「小児の安定化ができるなら、それよりも身体の機能的に余裕がある成人に対しては、より余裕のある対応ができて早急に安定化させることができるのでは?」と思ってましたね。


しかも、学べば学ぶほど小児・成人って分類することが特に必要ないと感じられてきます。

(もちろん、いくつか小児を意識した対応が必要な部分はありますよ?)


さて、一次評価の「呼吸」の項目では呼吸回数と呼吸パターンが一つ目に挙げられています。


全部で呼吸の項目は5つありますが、やはり重要にして一番の基本となる情報ということでしょう。


と、勝手に推測しています。


これを元にすれば酸素化と換気の評価ができます。


PEARSには直接的には出てきませんが、


呼吸は酸素化と換気に分けて考えると思考がぐっと深まりますよ。


血液ガスや人工呼吸器の理解にもつながります。


私もまだまだ勉強中なので、いつかこのことに関してもブログで書ければと思います。


さて、話を戻しますが呼吸回数・パターンに関しては


速い、遅い、不規則、無呼吸


の4つが挙げられています。


国家試験などではチェーンストークス呼吸、ビオー呼吸など覚えたかも知れませんが


ここではそこまでの分類はいりません。(もちろんできる方はしてもらっていいです)


マニュアルには

 

”深いあえぎ呼吸ののち、息をこらえるような呼吸”

”呼吸促迫ののちの、無呼吸もしくは浅い呼吸”


というようなパターンが重症例での呼吸として記載されています。


また、呼吸努力の増加が伴わないことがある頻呼吸の例として

 

”呼吸器系の障害を伴わない高熱や痛み、敗血症(重症感染症)”

”脱水”


が記載されています。

 


経験上は、敗血症で呼吸努力の増加がないことあるかな?


と感じますが、実際に


「これは呼吸努力の増加が含まれない頻呼吸だ」


「これは呼吸努力が増加してる頻呼吸だ」


というところまで意識して評価・介入していないのでなんとも言えません。


そこまで普段から意識した仕事ができるといいなぁ・・・


加えて、マニュアルには中枢神経障害や低体温などの徐呼吸の原因も記載されています。


さらに、不規則なパターンや徐呼吸がある小児はとても危険な状態であることが強調して書かれています。


これは、小児が呼吸器系の問題から心肺停止に繋がりやすいということを踏まえてのことでしょうが、


やはり成人でも意識するに越したことはないでしょう。


実際の所、私は頻呼吸には警戒が強まりますが徐呼吸への意識が低いかも知れません。


反省です。

 

 

 

今回の学び

・呼吸回数は呼吸の評価の最も基本的で重要な情報


・頻呼吸だけでなく徐呼吸にも注意しよう

 

引用・参考文献

AHA PEARSプロバイダーマニュアル