バイタル評価 呼吸②
さて、前回のあごまつげで論文をいくつか載せましたが
こっちに全部書いてあります。
Respiratory rate: the neglected vital sign
https://www.mja.com.au/journal/2008/188/11/respiratory-rate-neglected-vital-sign
以前twitterでも書かせていただいたものですが、
abstractだけでも読む価値あり、と勝手に思っています。
twitterでも言われていましたが
タイトルがだいぶ刺激的ですよね?
こんなん見たら「どれどれ?」ってなりません?
・・・ならない?
・・・あ、そう?
・・・少しも?
・・・本当に?
・・・あ、そう・・
職場のスタッフもそんな反応ばかりでしたので
この資料をもとにして勉強会を行ったことがあります。
SIRSの基準にもqSOFAの基準にもPEARSの第一印象にも
呼吸回数が項目に入ってるよ〜って感じの勉強会だったんですが
そしたらなんと、呼吸回数を測ってくれる看護師が
1人から3人になりました。
これは快挙ですよ。
前の職場でも呼吸回数測定するように取り組んでみましたが
全然広まりませんでしたから(笑)
特に一人の後輩は「この間やった研修で〇〇って言ってたじゃないですか?今この患者がこうなんですけど・・・」
みたいな質問まで普段からしてきてくれるようになりました。
嬉しいことです。
いやまぁ、質問内容が高度で解らないことが多いんですけど。
そして、その後輩が周りを巻き込んで呼吸回数測定をさらに後輩に教えてくれています。
嬉しい。
おじさん泣いてしまいます。
ただ、そこからが広がらないんですよね。
何かいい方法があればご意見ください。
でも、この論文読むだけでだいぶ呼吸回数計らなきゃって気になると思うんですけどね。
もちろん、この論文の参考文献として記載されている他の論文を読むことも勉強になりますよ?
今回の学び
呼吸回数は重症患者の鑑別に重要な役割を果たす
ただ、呼吸回数を測定してもらう仲間を増やすのは難しい。