第一印象⑤ 総括
さて、これで一通り『第一印象』の紹介はおしまいです。
簡単でしたか?難しかったですか?
何度も言いますが、私は最初にPEARSという研修を受けた際、最初にこの『第一印象』という考え方を聞いてとても衝撃を受けたことを覚えております。
患者を目の前にした時、まず看護師の誰もがやっているであろう最初の評価を明確に言葉にして考えられる。
これは看護師の「患者の何かがおかしい」という印象を言葉で説明する事に成功し、
しかも一般化して多くの人が学べるようにできているのでは?
このように感じて、研修を受けている最中にも関わらず大興奮でした。
これをいわゆる『暗黙知』と言うのでは?
『暗黙知(あんもくち)とは、認知の過程あるいは言葉に表せる知覚に対して、(全体的・部分的に)言葉に表せない・説明できない身体の作動を指す。』 Wikipediaより
(暗黙知に関してはマイケル・ポランニーさんの『暗黙知の次元』に詳しい)
その頃、私は看護師の予測能力のことを考えている時期で
特に、急変対応の苦手は私はどうにか急変前から介入できる事が何かないかを探しているところでした。
「いつも状態が悪くなってから慌てて色々対応するけど、これってどうにか早め早めに対応して落ち着いて業務をこなすことはできないか」
こんなことばかり考えていた気がします。
そのせいで、割と怪しげな本も読んでいました。
ギャンブルは予測ができると豪語する方の本、
電車で次に着く駅のホームに立っている男女比率を予測することを繰り返していれば大体わかるようになるという本(これは実際にやってみた(笑))
あとは確率論などから数学的にアプローチ出来ないかとか(難しすぎて挫折)
直感に秘められた力の本とか
今考えれば迷走していました。
あの患者なんか怪しい(状態変化しそう)という先輩からは
どのような点でそう感じるのかをしつこく聞いたりしましたが、明確な答えは得られず
結局、経験からくる予測というものに行き着いていました。
それをどうにか早く習得できないかと考えていたので
まさに探していたものに会えたと感じました。
だらだらと書いてしまいましたが、
その位『第一印象』は私の中に新たな視点を与えてくれるとても興味深い内容でした。(しかもシンプル)
興味のある方は、是非PEARSの受講を検討してみてください。
あなたの看護師人生が変わる……かも(゚∀゚)
今回の学び
第一印象を活用して患者を評価してみよう
参考文献
AHA PEARSプロバイダーマニュアル
マイケル・ポランニー著、高橋勇夫訳