第一印象③ 呼吸
さて、意識の次は呼吸に着目してみます。
既出のようにこの「第一印象」に評価の場面では、あまり詳細な評価は要りません。
やはり数秒で目の前の患者に介入が必要かどうかを判断していきます。
息をしているか?
していても辛そうな呼吸ではないか?
呼吸の際に異常な音はしていないか?
………などです。
まぁ特に数秒にこだわる必要も無いと思いますが。
患者とは会話もする必要があると思いますので
発語の状況も踏まえて評価してみてはどうでしょうか?
ちなみに「苦しく無いですか?」と、こちらから聞いた場合に
「いや(ハァハァ)………、全然(ハァハァ)………、苦しく(ハァハァ)………、無いです(ハァハァ)………、」
(※(ハァハァ)は息切れだよ。興奮しているわけじゃないよ)
と言っている患者がいたらすぐに介入しましょう。
一文章が言えない、もしくは単語ごとの発語しか出来ないなら呼吸に問題があります
以前、このような返答をしている患者を
「自覚症状ないので大丈夫そうですね」
と評価している医療者を目にして
( ゚д゚)
となったことがあります。
まぁ、色んな経験年数のスタッフがいますし
その職場でしか働いていない人や職場を転々としている人もいて
考え方を統一するというのも難しいのですが……。
こんなことがないように、共通のツールを使って考え方や思考を共有していると、スタッフ間でのアセスメントに乖離が出てこないと思います。
………質の保持というのも全体的な課題ですよね。
だからこそ、この第一印象という考え方が流行ればいいなぁと思っています。
今回の学び
パッと見でヤバい呼吸を見つけよう
(呼吸の有無、整?不整?、変な音の有無、ちゃんと話せる?などなど)
参考文献
AHA PEARSプロバイダーマニュアル