Dream-Nursing

世の中の看護師さんに発信したい、自分で学んだ文献などを記載する備忘録。看護師さん〇〇しようぜ!

重傷者管理に興味を持とうぜ:SSCG2021

Surviving sepsis campaign: international guidelines for management of sepsis and septic shock 2021 | SpringerLink

 

SSCG2021続きです。

 

10. For adults with sepsis or septic shock who require ICU admission, we suggest admitting the patients to the ICU within 6 h

10. ICU入室が必要な敗血症または敗血症性ショックの成人の場合、 6時間以内に患者をICUに入院させることをお勧めします。

 

これは「そりゃそうだろうな」って感じの内容だと思います。

 

救急からICUへの転送が1時間遅れるごとにICUの死亡率が1 .5% 増加すると述べた論文等を根拠にこれらの推奨を提案していますね 。

 

Impact of delayed admission to intensive care units on mortality of critically ill patients: a cohort study

 

重症患者管理に十分な環境で重症患者になれているスタッフが重症患者をみる。

 

これが一番適切な重症患者への介入でしょう。

 

ただ、ここの章には最後にこのような文章があります。

 

“敗血症の重症患者をICUにすぐに転送できるとは限らない理由は複数あり、利用可能なICUベッドは制限される可能性があります。この場合、患者の場所に関係なく、定期的な評価、評価、 および適切な治療を遅らせるべきではありません。”

 

全くもっておっしゃるとおりで、ICUに入った方が手厚い介入が出来るとはいえ病床には限りがあります。

 

また、様々な理由ですぐにICUに移動できる状況に無いこともあ るでしょう。

 

そのような場合に、我々一般病棟の看護師が“ 敗血症患者への介入がわからない”となると、 患者の転帰に直接的に影響がいってしまうことに繋がります。

 

このようなことを防ぐためにも、このSSCG2021を踏まえて 敗血症への介入を押さえていきたいところです。

 

このブログでも可能な限り紹介はしていきたいと考えていますが、 多分世の中にはもっとわかりやすく、もっと魅力的にSSCGを紹介している情報源はあります。

 

その辺をさっと見るだけでも敗血症患者管理のレベルアップに繋がりますよ。