重要だから“バイタル”サインなのよ?
患者評価を考える上で、
この患者のバイタルサインはいつもと比較してどうなのか?
を考える事は非常に重要になってくると思います。
例えば、バイタルサインの値が異常を示す患者がいたとしても
その値は果たして日頃と比較してどのような変化をしたのか?
または変化していないのか?
を考える事が重要になります。
今日バイタルを測定してみて、たまたま出た異常値なのか?
それとも日頃から異常値を示す値なのか?
たまたま出た値だとしたら再検したらどうなるのか?
異常値のままなのか?それとも正常に戻ったのか?
異常値のままだとしたらどんな変化が起こってそのような値になったのか?
…………
というように考えを深めていきます。
原因が明白で、バイタルサインが異常なら介入を必要としますし、
原因が明らかでなく、バイタルサインのみが異常なら再検してみて様子を見たりと
それぞれを踏まえた介入をします。
ちなみに“介入”と表現をすると「何か(酸素、薬の投与、検査など)をやる」事ばかり考えがちですが、
患者評価を頻回にやる事も立派な介入だと私は考えています。
個人的に残念だなと思うのは、
突然頻脈を示す値が得られたのに、特に再検もせず介入もしない(様子見にするならするでそのように考えた理由が欲しい)
呼吸回数を日頃から測定しない
といった
「日頃と比較して変化が現れたのにそこに着目しない」
「日頃と比較する為の情報収集自体をしない」
そんな方々です。
そして、やはり未だに
バイタルサインでは血圧にさえ気を配っておけば充分。
というような考えが無くなりきらないなぁと感じる今日この頃です。
こんな事改めていう事でも無いのですが、
バイタルサインはみんな大切ですよ。