すぐに動ける!急変対応の基本③
さて、第3章なんですが個人的にはここが一番興味深いところでした。
意識障害と意識消失の違い、失神の定義、失神で考えるべき原因、痙攣の出現の仕方の違いなど
恥ずかしながら、意識障害と意識消失の違い、整理出来ていませんでした。
そして、以前もツイッターで言ったことがあったかもしれませんが、
私は意識に何かが起きた時に頭蓋内病変を考えがちでした。
今では血圧と頭蓋内病変の関係などが少し整理出来てきたので
それほど直感的に頭蓋内病変の事を第一候補に挙げる事は無くなってきました。
この辺の血圧と頭蓋内病変の関係も、この章には記載してあります。
この辺の情報が整理出来ているとバイタルサインからのアセスメントの奥深さの一端を感じることが出来るのではないでしょうか?
そして、痙攣です。
人によっては「痙攣なんて自分の科には関係ない」と感じている看護師も多いかもしれませんが、
意外に薬の副作用などで出てきたりするので要注意です。
暗記……出来ているのが勿論いいのでしょうが、メモやコピーでも良いですし、
人は必要性が無いと中身にまで興味が持てないと思いますので(少なくとも私はそうです)
あまり必要性が薄い(興味が持てない)と感じるのであれば、
この章で記載されている介入方法や薬剤などを一通り押さえて、
いざ痙攣に対する介入が必要になった時に「あの本に書いてあった」という事だけでも覚えておくと良いと思います。
今度から何かあったらここの痙攣の情報を使おうと考えているだけでも、何も考えずに本を読むよりも記憶に残りやすいと思います。
ただ、この方法だと
「あそこに痙攣のことが書いてあった」
という記憶は残りやすいですが
「あそこに書いてあった痙攣の情報はなんだっけ?」
というように中身に対する記憶は残りにくいと思います(笑)
自分のタイプを考えて情報に対するアプローチは統一しておいた方がいいです。
ちなみに私は雑多に本を入手しまくってるので
「あれ?あの知識本で読んだ記憶はあるんだけどどの本だっけ?」
となるので、可能な限り1冊にまとめたりスマホに情報を入れたりしています。
また、この章のコラムに下肢挙上のことが書いてあります。
血圧が下がった時に下肢挙上は反射的に実施される介入かと思います。
それに対する考え方が記載してありますが、個人的には全面的に同意出来る内容です。
今出来ることで満足せず、その先も考えて動ければ理想でしょう。
ちなみに下肢挙上は、
『下肢挙上をすることで輸液に対する反応性が予測出来る』
というような研究もあるみたいです。
身体所見って奥深いと思いませんか?