すぐに動ける!急変対応の基本②
さて、第2章は意識障害に関しての評価になっています。
ここでは、まず基本的なJCSとGCSについて記載があります。
これ以外にもPEARSには「AVPU」、更に救急ではECS(Emergency coma scale)があります。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcts/16/1/16_3/_pdf/-char/ja
まぁ種類を色々知っているだけではただの知識自慢にしかなりません。
大切なのは共通したツールがしっかりスタッフと共有出来ているかどうかです。
この章では意識障害の原因も記載しています。
看護師向けとしては珍しいような気もしますが、知識としてあっても困ることはありません。
むしろ、自分はどこに向かって今後アプローチしていくのかを整理出来るので把握しておきましょう。
ここでは有名なAIUEOTIPSが紹介されています。
まぁ覚えるのは少し骨が折れますが……
メモやコピーをして持ち歩くのも手ですね。
暗記している事が望ましいのでしょうが、
うろ覚えで穴だらけの評価をするよりも、しっかりメモを見て抜けのない評価が出来た方が良いです。
また、この章には意識障害のアプローチの方法やベットサイドでの評価の進め方なども具体的に記載してあります。
まだ何をしたらいいかわからない新人はもちろん、患者評価するのに決まった方法が確立していない私のような底辺看護師も参考になります。
日頃から自分がやった患者評価がどうだったかを振り返るようにすると、徐々に介入方法が確立されていきますし、確立出来てくればあまり考えずに体が動くようになります(と思います)
介入の方法が決まっておらず、毎回異なる関わりをしてしまうと、以前の患者評価の反省が活かしにくい事と、見落としが減らしにくい事が危険性として挙げられます。
いつまで経っても患者評価のスキルが上がりにくいです。
せめて、以前の自分よりも1ミリでも前に進めるように
「昨日の自分に負けない」を座右の銘にしましょう。
特に「10の鉄則」として挙げられているアプローチ方法は、私が今まで雑多に本を読んでいた内容をスッキリまとめてくれているように感じる内容です。
そして、意識障害に対して頭蓋内病変、低血糖、敗血症、せん妄についてのポイントを紹介してくれています。
この辺りも、経験年数を積んだ看護師にも参考になる事が多いです。
というか、もし新人がこの辺をスッキリ整理して実際に活用できるようになっていれば
漫然と看護師をしている先輩看護師なんて目じゃないと思います。
若手看護師は経験年数なんて関係ない事を身をもって感じて欲しいです。
先輩看護師は若手に負けないように前に進んで下さいね(笑)
一緒に頑張りましょう(゚∀゚)