すぐに動ける!急変対応の基本④
さて第4章ではアナフィラキシーがテーマになっています。
アナフィラキシー、わかります?
ちゃんと対応できそうですか?
アナフィラキシーですよ?
自分には関係ないと思ってませんか?
内服や静脈注射を扱っていれば関係ありますし、
検査関連の部門で勤務していれば関係あります。
もっと言えば、患者に食事を食べる機会があれば関係ありますね。
少し極端に言い過ぎましたが、案外身近にアナフィラキシーがあり得るということを考えて欲しいのです。
正直、私も4年目くらいまでは
「アナフィラキシーなんて食事か蜂に気をつけてりゃ大丈夫だから関係ないでしょ」
と考えていました。
そんな私が職場の患者が抗生剤投与でアナフィラキシーが起きたと知った時には戦慄しました。
「え?抗生剤でアナフィラキシーって起こるの?」
最初はそんな感覚でした。
よく考えればアレルギー反応なので薬でも起こるのは当たり前なんですが
その頃の私には衝撃でしたよ。
急いで対処方法調べましたよ?
そんでアドレナリン筋注が出てきましたよ。
その他にも抗ヒスタミン剤、ステロイドが出てきたりしましたが、
『ABC(気道、呼吸、循環)に影響が出てればアドレナリン筋注が第一選択』
という文章を見つけて、そこまで難しい管理じゃないから安心しましたよ。
ここからフィクションです。
そんでその後にいざアナフィラキシーが出現した時、
医師と一緒にベットサイドにいました。
ABCに影響が出てたのでアドレナリンが必要になったと思って準備していたら、
……
……
……
……あれ?
全然指示が出ない。
アドレナリン必要ですか?と問いかけても
あれ?
全然指示が出ない。
循環に影響出てますよ~
呼吸に影響出てますよ~
あれ?全然指示が出ない。
その後、上級医が来て事無きをえました。
その後、その場に居た医師が上級医に
「アドレナリンを使うタイミングが……」
みたいな話をしているのを聞いたので、
看護師もこの辺は把握しておいた方が良いと思います。
フィクション終わり。
まぁ「医師のくせに使えない奴がいて」とかそういう話ではなくて、
様々な知識を持ったスタッフが集まる職場だからこそ、
お互いの今までの経験や知識を尊重して受け入れる事が出来る環境が良いですよねって話です。
知識があるからって何やっても良いわけでは無いです。
そもそも看護師は医師の指示が無いと何も出来ませんからね。
謎の万能感には気をつけましょう。
さて、アナフィラキシーの基本的な対応がこの本の4章にはまとまっています。
アナフィラキシーの診断に関しても薬に関しても記載があります。
そこまで複雑なものでも無いので割とさらっと読めるのでは無いでしょうか?
そして、案外迷うのが投与経路です。
筋注は筋注でも何処の筋肉にやるのか?
これも実は理屈があったりするので、
確認しておきましょう。
アドレナリン投与
医師が迷うタイミングで
「先生、今アドレナリン必要だと思います」
って言える看護師
カッコ良くない(゚∀゚)?
(笑)