インストラクショナルデザイン?
今回『上手な教え方の教科書』から紹介されていた参考文献を何冊か読みましたが、
何から話せば良いのかわからないくらい個人的には衝撃を受けました。
というか、この方法が流行っていないのは何か理由があるのでしょうか?
それとも、私が知らないだけで基本的な教育の現場ではすでに行われていることなのでしょうか?
だとしたら、やはり看護教育の分野は現場に任せきりの(特に指導の教育を受けたわけでも無い経験則だけで人を教えている)遅れた分野というイメージになってしまいます。
私の中ではずっと感じている事でしたが……。
さて、『上手な教え方の教科書』の中には「インストラクショナルデザイン(ID)」というものが出てきます。
これは「何かをうまく教えるための技術」のことであり、「教える」という行為と「その成果」を対象とするとされています。
つまり、どのような資料を使ってどう勉強会を考えるかだけでなく、成果が出ない場合は教えた側に何か問題が無かったかを考える必要があるということです。
これを聞いて思い当たる節はありませんか?
……
……
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……そう、今までの私の愚痴ですね。
「呼吸回数が重要だってみんな知らんのかも知れんから教えたろ」
「教えたったで~、 これで呼吸回数測るでしょ」
「は?なんで数人しか測ってないの?」
「まぁ、でもこの上私が呼吸回数測っていれば徐々に増えてくるだろ」
(一年後)
「……………………………………呼吸回数測定する人……増えない(ㆀ˘・з・˘)」
改めて振り返ると恥ずかしいですね~(笑)。
私は自分が勉強会をしたらその結果を見て今後どうしたらいい良いかを考えていませんでした。
ただ、「私は正しい事をしているのにみんなが追いかけてこない」とグチグチ文句を言っているだけだったように思います。
看護師が呼吸回数を測定する事を邪魔しているものは何か?
知識不足?
測定方法がわからない?
測っても活用方法がわからない?
時間が無い?
知識を得たとしても測定方法や時間が無ければ物理的に測定する事は不可能でしょう。
一つ一つ原因を探して潰していくことが必要です。
基礎も基礎の部分ですが、インストラクショナルデザインという言葉は私にそこを突きつけてきました。
今後の糧としたい所です。
ちなみに、この『上手な教え方の教科書』とその巻末に記載されている参考文献諸々
お勧めです(^^)