バイタル評価 呼吸⑦
SPO2を測っておけば、SPO2 98%前後ならば呼吸に関してはOKだよ
みたいな考え方が看護師の中で蔓延っています。
・・・あ、ごめんなさい看護業界を知ったかで勝手に貶めてすみません。
でも、少なくとも今まで働いていて私に換気のことに意識を向けてくれた看護師は今までいませんでした。
私ももちろん、最初はSPO2だけみて呼吸はOKみたいに判断していたときはありましたよ。
呼吸回数が急変の予測になると書かれた書籍・文献・論文を読むまでは・・・。
というわけで、今回はSPO2の評価ですが
別にSPO2に意味がないと言いたいわけではありません。
これはこれで、侵襲的なことをすることもなく酸素化が評価できるとても便利なものです。
おかげで簡単に低酸素を判断することができるようになりました。
ただし、環境や測定する場所によって正確な値が出ないかもしれないということは知っておく必要があると思います。
わたしがあまり好まない報告に
「○○さんのSPO2が90%切ってます」
(良くないね)
「でも指先冷たい(末梢が締まってる)んで正しく測れているか分からないんだよね~。ちゃんと測れればもう少し上がると思うけど」
(・・・なぜ貴方にそれがわかる?)
そもそも、もし本当に抹消が締まってたら何かの原因で循環不全が予測されますからね。
そっちはそっちで循環の問題ですからね。
先輩でも同期でも後輩でもこんな報告をする方はいます。
そうすると、自分で行って患者評価してしまった方が早いのであんまり本人に説明・指導することが少ないんですが
最近多いので注意しています。
あと数値の解釈ですが、PEARSプロバイダーマニュアルにも
以下のことは評価できない。
・血液中の酸素含有量
・組織への酸素供給量
・換気の効率
と、記載してあります。
ここにも換気の評価ができないと書いてありますね。
自分が得た情報が何を表現しているのかを理解して状態を考えないと早期介入に繋がらないので注意しましょう。
今回の学び
SPO2が何を表現しているかを考えてみよう。
引用・参考文献
AHA PEARSプロバイダーマニュアル