学生実習③
あご
「もちろん、辛かった経験が多かった、それを乗り越えたというのは人によると財産になってるのかもしれないけどね?辛かったんだからそれを他人にも強要したらダメよ。むしろ、そういう人は辛くなくても自分と同じような財産を身につけられる方法を考えて下に教えてあげないとダメよね」
まつげ
「まだ言ってるよこの人」
あご
「当然でしょ?実際は、自分が教えられた方法でしか後輩を教えられないものだけど、その方法が良いモノじゃないなら変える努力をするべきよ」
まつげ
「それはそうかもしれないですね」
あご
「そもそも、指導する側は指導される側を評価するだけじゃなくて、指導される側からも評価されるべきよ」
まつげ
「いや~、それはちょっと……」
あご
「だって自分1人の振り返りじゃ問題点って見えてこないと思わない?やっぱり評価されてこそ次に活かせるってもんでしょう?」
まつげ
「はぁ……」
あご
「学生や後輩には厳しいことを指摘しておいて、自分が指摘されるのが嫌なんてちょっとムシのいい話だと思わない?」
まつげ
「まぁ、確かに」
あご
「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」
まつげ
「……は?」
あご
「『コードギアス』よ」
まつげ
「いや、ちょっとよくわかんないです」
あご
「えぇ⁉︎あなた『コードギアス』見てなかったの?」
まつげ
「なんですかそれ?まるで少年が大切な人のために世界を変えようと1人で世の中に戦争を仕掛けそうなタイトルですね」
あご
「……あなた本当は『コードギアス』知ってるでしょ」
・・・つづく?