呼吸回数測定でよくある質問
Q①呼吸回数を測定することで得られる情報は?
→回数の増減で、
低酸素の有無の予測、
換気の評価、
交感神経or副交感神経の優位の予測など
回数測定の過程で、
努力呼吸の有無、
異常音の有無、
呼吸補助筋の動きの評価など
Q②全患者測定する必要ある?
→じゃあなんのバイタルサインなら全例測定するの?
それはどうやって必要があると判断したの?
Q③呼吸回数測定って時間がかかるよね?
→血圧測定にかかる時間は?
体温測定にかかる時間は?
スポットでのSpO2測定にかかる時間は?
これらと比較して、呼吸回数測定は本当に時間がかかる?どのくらい余計に時間がかかる?それは業務に致命的なほど?
Q④なんで呼吸回数を特別扱いしてるの?
→「急変前の変化として感度が高い」的な根拠がいくつかある……のは置いておくとして。
別の視点だと、“バイタルサインの一つなのにわざわざ無視して測定しないのは逆に呼吸回数を特別扱いして測定してないってことにならない?なんで特別扱いして無視してるの?”
Q⑤呼吸回数だけで患者評価なんて無理でしょ?
→無理です。呼吸回数だけで患者評価をしようとしているのではなく“呼吸回数も含めて患者評価をしよう”との提案です。
Q⑥呼吸回数は機械で測定してないから正確じゃないんじゃ?
→では、機械で出した他のバイタルサインは本当に正確ですか?本当に適切な方法で機械を活用して出来てますか?
体温計は機械になり、脈拍も、SpO2も、血圧も測定は機械で出来ます。
しかし、未だに呼吸回数は機械での正確な測定は困難です。
そのことはデメリットだけでしょうか?
※「バイタルサインは体調の悪い時のみ測定すれば良い」と考えてる方とは話が噛み合わないと思うので大丈夫です。