アナフィラキシーに胃薬?
昔、私のブログでもアナフィラキシーの対応について書いたのですが、
いつか会うかなアナフィラキシー - Dream-Nursing
これとは別に、最近こう聞かれることが増えました。
「アナフィラキシーに胃薬って使います?」
聞いた当初はあまり意味がわからなかったのですが、詳細を聞くと理解しました。
アナフィラキシーっぽい患者の対応でガスター(ファモチジン)の指示が出た事があるとの事でした。
H2ブロッカーとしてアレルギーに使われたんだと思いましたが、うろ覚えだったのでこれを機に学習です。
アレルギーに使われる薬には、
があります。(ここに血圧低下とかの対応として輸液が入ります)
前のブログ記事に書いたように、アナフィラキシーと判断したら看護師はアドレナリン0.3mg筋注を考えて動く必要があります。
(診断するのは医師で、薬剤投与の指示も医師からもらわないと看護師だけでは実施出来ないので)
アナフィラキシーのポイントはアドレナリン筋注を躊躇わないという事ですが、
これは抗ヒスタミン薬の中に入ります(H2受容体拮抗薬:H2ブロッカー)
これは、
の論文にあるように、『H1拮抗薬とH2拮抗薬を併用すると皮膚症状の治療として効果が高い』とされているのを根拠とした指示だと思われます。
私もうろ覚えで、しっかり理解していませんでした。
しかし、即効性がないとされているのであくまでもアナフィラキシーと診断される前のアレルギーだったり時間的に余裕があったりする場合の対応だと考えてください。
この辺をごちゃごちゃ考えてしまってアドレナリン筋注が必要な患者に投与が遅れないようにしましょう。
その為にも、アナフィラキシーと診断されるにはどんな症状があるのかを再度確認しておくと良いと思います。
https://anaphylaxis-guideline.jp/pdf/anaphylaxis_guideline.PDF
「ガイドラインは難しい」
「ガイドラインなんて役に立つの?」
なんて思ってる看護師さん。
医師はちゃんとガイドラインを読んでます。
一回、しっかり目を通してみてください。
それでは、また。